日本人の死因の第１位は何だと聞かれると、多くの人ががんを思い浮かべることと思います。事実、日本人の死因別死亡数を見ると、がんは心疾患や肺炎、老衰などと比較しても多く、全体の約３割を占めているのです。
しかし、がんは、不慮の事故や老衰とは違い、早期発見・早期治療を行えば治癒率の向上が見込める病気です。そのためには、定期的にがん検査を受けることが重要です。
今回は、簡便な一次スクリーニング検査でがんの早期発見が期待できる、がん検査の概念を変えた「N -NOSE」について調査しました。がん検査って、苦しそうだしお金もかかりそう・・・と二の足を踏んでいる方に「N-NOSE」という新しい検査方法をご紹介いたします。
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株式会社HIROTSUバイオサイエンスの「N-NOSE」とは？
「N-NOSE」とは、株式会社HIROTSUバイオサイエンスが開発した線虫がん検査です。 たった１滴の尿から全身のがんリスクを高精度に判定が可能と言われています。 そのメリットは？
- わずかな尿で検査可能なため、簡便。痛みや苦痛はありません
- 検査料金が安価
- 感度は臨床研究の結果で86.3%
- 臨床研究でステージ0、Ⅰの早期がんも検知
- 一度の検査で全身のがんリスク（※）を調べることが可能
がんの心配がないうちから定期的に受けておけば、万が一がんが見つかっても、早期治療ができるので、 心身の負担・経済的な負担が減らせます。画期的な検査方法と言えますね。
（※）線虫が反応することが分かっているがん種／胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん、卵巣がん、胆管がん、胆のうがん、膀胱がん、腎臓がん、口腔・咽頭がん（15種類）
がん検査に線虫を使用する理由
「N-NOSE」は、嗅覚に優れた線虫が、がんの匂いに引き寄せられることを利用した検査です。 線虫という生物を初めて知る方も多いですよね。 線虫は、犬より多い嗅覚受容体遺伝子を持ち、機械では検知できないほど微かな匂いを嗅ぎ分ける能力を持っているそう。
株式会社HIROTSUバイオサイエンス代表取締役の広津氏は、生物学者として線虫の嗅覚研究を進める中、”ある条件下において、線虫が人の尿中からがんの匂いを検知してがんに罹患している人とそうでない人を高精度に嗅ぎ分ける”ということを発見しました。その感度は高く、基礎研究において「N-NOSE」はステージ0、Ⅰの段階でも高い感度でがんを検知するという結果を出しています。
検査で利用される線虫は一匹が約300個の卵を産み、大腸菌で繁殖するため飼育コストは安価で済むため、検査費用も低く抑えることができたそうです。 精度が高く、簡便で安価な検査なら、より多くの方が、もっと気軽にがん検査を受けようという気持ちになるでしょう。それが、線虫がんリスク検査「N-NOSE」の魅力だといえますす。がんは、早期発見・早期治療が一番の鍵だからです。
HIROTSUバイオサイエンスが目指すもの
株式会社HIROTSUバイオサイエンスが掲げるミッションは、「N-NOSE」の技術でがんを早期発見できる世界を作り、人々の健康と未来の安心を守ること。 広津代表は、「私たちは、３つの「未来」を目指しています。」と語っています。
心身ともに健やかな「未来」のために、画期的な病気診断技術の研究開発をもって貢献すること。 生物の能力を活かす「未来」では、人工機械を凌駕する生物診断技術で、簡便、高感度、低コストながん検査を提供すること。 それらを可能にするのは、研究者の努力。会社は研究開発第一とし、研究者が輝く「未来」も目指すこと。
この３つの未来の実現で、多くの人が「N-NOSE」で定期的に検査し、がんの早期発見・早期治療を行うことができるようになれば、がんに苦しむ人は減るはずです。素晴らしい企業ですね。
HIROTSUバイオサイエンスの「N-NOSE」でがんリスク検査を受けるには
「N-NOSE」には、２つの受検スタイルがあります。
自宅に取りに来てもらう「N-NOSE at home」は検体（尿）を凍結し、集荷スタッフに渡すだけで検査が可能です。一部エリアではサービス対象外の地域があるため、まずは自宅の地域が対象エリアであることを確認しましょう。エリアは順次拡大中とのこと。 料金は、検査キット¥12,500（税込）＋ 集荷料金（2,200円（税込）※北海道・沖縄は集荷料金が2,750円（税込）)です。
指定の場所に提出する「N-NOSEステーション・サテライト」は全国各地に設けられた提出場所に自身で検体を持ち込む検査方法です。自宅の近くに提出場所があるか確認しましょう。 東京には、ニューオータニガーデンコート2階、新槇町ビル TKP東京駅セントラルカンファレンスセンター 10F/11F/12Fの２箇所があります。 料金は、検査キット¥12,500（税込）のみです。
HIROTSUバイオサイエンスの「N-NOSE」でがん検査がより身近になる？
がん検診については、健康増進法に基づき厚生労働省でも指針が示され、各市町村が実施しているものが一般的です。でもその内容は対象者が40〜50代からと比較的高齢で、検査されるがんの種類も限定されています。
しかし、「N-NOSE」は尿一滴で、全身網羅的にがんのリスクが調べられる、一次スクリーニング検査です。もし高いリスク判定が出た時、医師と相談の上、既存のがん検査を組み合わせ、がん種を究明して、早期に治療することができるという可能性が高まるでしょう。
「N-NOSE」にはがん検査をより身近なものにしてくれることに期待が持てると言えるでしょう。
株式会社HIROTSUバイオサイエンスの採用情報も調査
現時点では、中途採用のみ募集があります。
■職種：研究員（正社員）
- 内容：がん種特定線虫評価試験など基礎／臨床研究をサポートしていただける方
- 給与月給 250,000円～400,000円（入社後3カ月間は試用期間）※月給額にはみなし残業代（月３０時間分、47,490～76,050円分）を含む ※超過分は全額支給
- 勤務地：福岡県福岡市
■職種：営業職（正社員）
- 内容：九州全体の営業担当者として活躍していただける方
- 給与月給 250,000円～400,000円 ※みなし残業代（月30時間分、47,820円～76,050円）を含む。 ※超過分は全額支給
- 勤務地：福岡県福岡市 ・勤務時間：09:00～18:00（完全土日祝休み）
社員インタビュー
社員の方には、挑戦意識の高い方、社会貢献への意識が高い方が多いようです。皆さん、健康であることが人々の豊かさに繋がること、自社の成長が多くの人々を救うということを念頭に、「N-NOSE」の普及に向けて活躍していらっしゃいます。 仕事のやりがいについて、社員の方のメッセージをまとめました。
エリック デルクシオさん（湘南R&Dセンター センター長 2020年入社）
研究者の仕事は単純な作業ではなく、常に学術的な知識と実用可能な技術先端を走っていなければなりません。研究開発の難しさとして感じていることは、研究員達は本質的に自分が何を達成したいかを知っていますが、そのゴールに到達するための道は不確かである、ということです。
研究データから導いた一連の推測を頼りに一歩ずつゴールへの道を見つけなければならず、研究はデータが示す真実に基づき正しい手順に従って研究をすすめ、可能な限り早くゴールにたどり着くことが求められます。それゆえ、私の役割は、創造的で前向きな開発環境を維持していくことだと認識しています。
私にとっての一番のやりがいは、研究開発を目標達成に導くための質の良い研究データの蓄積によって、スムーズに研究プロジェクトが進行している瞬間を感じた時です。
芳賀 淳さん（事業企画部 2020年入社）
当社は入社間もない社員にも責任のある仕事を任せてもらえます。すぐに多岐に渡る業務を経験できるので、短期間のうちにいつの間にかできることが増えていく、自分の成長を実感できることがやりがいです。当社では、やりがいを見つけるまでもなく、やりがいが自然に降ってきます。（笑）
千葉 伊蕗さん（社長室 広報 2021年入社）
広報業務では、誤った情報を発信してはいけない責任感があります。お客様に届く情報の発信には十分に気を付けなければいけません。その意識はデザイン業務をする上でも同じです。N-NOSEについてお客様にわかりやすく、正しくお伝えすることを頭で理解していても、その意識を保ち続けなければならないことが難しいと感じています。それでも、自分が携わった成果物がお客様の目に触れ、社会に広くインパクトを与えることができた時にやりがいを感じます。
職種も様々！株式会社HIROTSUバイオサイエンスの部門を紹介
線虫の研究開発だけでなく、検査や営業なども自社で行い、職種も様々にあります。
研究開発部門
線虫を使ったがん検査の基礎研究および臨床研究を行っています。生物学（分子生物学等）の分野で豊富な経験を積んだ研究者が、線虫の特性やがんの早期発見に関する研究に力を注いでいます。創業者である広津代表取締役自身が研究の第一人者であるため、研究者が研究開発に専念できる環境が整えられています。
検査部門
検体を預かり、線虫を利用したがん検査を実施している部門です。検査に使用する線虫の培養も行っています。
事業部門
線虫がん検査のサービス企画・マーケティング・営業を担当している部門です。 個人向け・法人企業向けの営業活動や、検査申し込みの販路開拓、法人企業向けの営業活動のほか、検査申込～検体受付～検査結果までの一連の業務の企画・運営を担っています。
管理部門
経営企画、財務経理、情報システム、人事総務等のバックオフィス部門です。
線虫くんのコマーシャルが好評
HIROTSUバイオサイエンスが5月から、コマーシャルなどに登場させている新キャラクターの線虫くんをご存じでしょうか。「N-NOSE」は、嗅覚に優れた線虫という生物が人の尿に含まれるがん特有の匂いを検知することを利用した、がんの一次スクリーニング検査ですが、この線虫の働きをわかりやすく伝えるため、線虫くんが軽快なコーラスとともに「N-NOSE」の利点を解説するというものです。
このコマーシャルに出演している女優の田中麗奈さんとHIROTSUバイオサイエンスのキャラクター、線虫くんとの掛け合いが好評です。わかりやすいという点も評判になっています。
まとめ
株式会社HIROTSUバイオサイエンスは、人々が健康に憂うことなく、心身ともに健やかに生きられる未来のために、日々研究を続けています。
会社概要
社名：株式会社HIROTSUバイオサイエンス
本社所在地：〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート22階
資本金：¥5,080,470,000（資本準備金を含む）
代表取締役：広津 崇亮
事業内容：生物診断研究（線虫および線虫嗅覚センサーを利用したがん検査の研究・開発・販売）
設立：2016年8月
研 究 所：
HBS東京検査センター（東京都日野市）
湘南Ｒ＆Ｄセンター（神奈川県藤沢市）
福岡Ｒ＆Ｄセンター（福岡県福岡市）
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