あしたのビジネス研究所

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BtoE事業で急成長する「ベネフィット・ワン」!社長・白石徳生氏はどんな人?

バブル崩壊と共に、福利厚生サービスから脱却し、外部の企業から調達するように変化した企業が多い中、そのチャンスを生かして急成長したのが、福利厚生サービスで業界首位のベネフィット・ワンです。

同社が展開する福利厚生サービスは旅行、オンライン学習、レストラン予約、介護などメニューが多く、1万社以上が導入しています。特に大企業や公的部門に強く、NTTやJR九州なども導入しているほどです。

この企業を設立し、現在取締役社長を務める白石氏はどのような人物なのでしょうか。

 

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ベネフィット・ワンが提供するサービスの概要

「Benefit Stationベネフィット・ステーション」サイトページより

現在279万人の会員を有する「ベネフィット・ステーション」は、約14000施設の宿泊施設のほか、スポーツクラブ、介護・育児、健康管理、研修講座、エンターテイメント、物販など、様々な消費活動を網羅する6000以上のライフサービスを揃えている会員向けの福利厚生サービスです。これら全てのメニューを会員特別価格で利用することができます。

サービス利用にあたっては下記の手順で行います。
(1)企業は入会金・月会費(従業員1人当たり350円~1000円)を支払って福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」に加入します。
(2)加入企業の従業員は同社と契約しているサービス提供企業が提供するお得なメニューサービスを自由に利用できます。 ※利用制限はありません。通常プランは利用数に関わらず月々の会費は一定です。
(3)従業員の方はガイドブックやホームページ等をご覧になった後、ベネフィット・ワンのカスタマーセンターに直接、連絡し申し込み予約をします。

レジャーからスキルアップ、マネープランまで豊富なメニューを自由に利用することができるのが、ベネフィット・ステーションです。

「ベネフィット・ステーション」が選ばれる理由

ベネフィットステーションが選ばれているのは、導入することにより組織にとっては業務の効率化を図ることができ、個人においては福利厚生の満足感を与えることができるためと考えられます。

企業においては、ベネフィットステーションを使うことで福利厚生だけではなく、社員研修にも使え、健康経営を行うことができます。また人事データの活用が出来るプラットフォーム機能が無料で搭載されているため、業務とシステムの両面から負担が軽減されることで社員の働き甲斐を創出するコア業務に集中できるようになります。

個人においては、年間5000ポイント付与されるため、従業員の満足度向上を図り、本人だけでなく家族も使うことができ、人生のあらゆるシーンで利用可能な様々な割引優待により、従業員の多様化するニーズに対応することができます。サービス数は140万件以上あり、いつでも、どこでも、何度でも利用することができるため、選ばれ続けているのです。

そんな“ベネワン”がBtoE事業を展開!

ベネフィット・ワン Benefit One│IR情報」サイトページより

勢いが増しているベネフィット・ワンですが、インタビューにて白石氏は「日本の就業人口の約8割を占める中小企業の会員数を伸ばし、福利厚生を誰もが知っているような標準語にしていきたい」と語っています。

会員数の更なる拡大を図るべく、同社は支払いを給料天引きにする代わりに、約2割〜3割安い価格で各種サービスが利用できる「給トク払い」を導入し、職域ならではの決済手段を活用しています。

上記のようなBtoE(Employee:従業員)モデルのサービスを導入すると、企業の社員は業界最安値で住宅を借りることができたり、電気やガス、携帯電話料金、保険料を払ったりすることができます。

最近はサブスクリプション型のサービスとも契約するなどの動きがあり、10年以内に日本のほとんどのサラリーマンが、給料天引きモデルのサービスを利用するはずだと白石氏は予測しています。

このサービスを閃いたのは、現在インターネットサービスのほとんどが、BtoCかBtoB向けのものばかりで、従業員向けのものがなく、会社を通して従業員をネットワーク化していけば、効率のいい形でプラットフォームができるだろうと思いついたことがきっかけでした。

これによって日本人全員の1億2,000万人を会員にしながら、福利厚生を通して最安値でサービスを提供することが可能な未来になっていくと予想していると代表を務める白石氏は語っています。

ベネフィット・ワン 社長・白石徳生氏はどんな人物なのか

「採用サイト|ベネフィット・ワン Benefit One」サイトページより

ベネフィット・ワンを立ち上げ、現在取締役社長を務めている白石氏はどのような人物なのでしょうか。

白石徳生氏プロフィール

白石 徳生さんは、1967年生まれの東京都出身であり、現在は自身が設立した 株式会社ベネフィット・ワンにて、代表取締役社長を務められています。

幼少期より、会社経営をしていたご両輪や親戚の影響により、小さいころから自然と「将来は起業しよう」と考えていたそうです。

大学を卒業後は、就職はせずに、ビジネスヒントを探すためアメリカへ渡り、そこで現地のパソナで働くことになりました。アメリカからの帰国後、一度ビジネスを立ち上げていますが、本格的な事業化を前に撤退しています。アメリカに戻ろうと考えていた時に、パソナグループから声をかけられ、株式会社パソナジャパン(現・ランスタッド株式会社当時)55に入社しました。

その後、28歳の時に社内ベンチャー制度のコンテストにて応募した案が1位となり、ベネフィット・ワンを設立することとなり、現在に至ります。

白石徳生氏の略歴

白石徳生(しらいし・のりお)
1989年に拓殖大学政経学部を卒業
1996年パソナグループの社内ベンチャー第1号として、株式会社ビジネス・コープ(現 株式会社ベネフィット・ワン)を設立、取締役に就任。
2000年ビジネス・コープ代表取締役社長に就任。翌年の2001年ベネフィット・ワンへ社名変更。
2004年JASDAQ上場、2006年に東証二部上場を果たす。

福利厚生サービスのみならず、インセンティブCRMBTM、ヘルスケアなど次々と新規事業を展開。2012年からは海外進出を開始し、アジア地域および米国・欧州に全7拠点の現地法人を設立。今では会員数734万人 (2015年9月末時点)を超え、福利厚生事業で培ったユーザー課金型のビジネスモデルを強みに、新しい「サービスの流通創造」を目指す。

白石氏の起業のきっかけは?

白石氏はご家族の影響もあり、学生時代から起業しようと考えていました。学生時代はパソナインターンシップを米国で経験し、卒業後は米国でビジネスを立ち上げてから、パソナジャパンへ就職しています。

就業していた20代後半頃に、白石氏はサービスには、実は流通が存在しないことに気が付きます。流通が存在しないために、比較・検討をして購入することができず、宣伝広告を多く出した企業のサービスを消費者は購入するという事態が起きていました。宣伝に費用をかけただけ料金が高くつき、購入したものが必ずしも良質であるとは限らないという負の連鎖が発生していたのです。

これでは健全なマーケットになっていかないと感じました白石氏は、パソナグループの『社内ベンチャーコンテスト』に参加し、インターネットを使ったサービス流通のアイデアを事業プランとして応募しました。そのアイデアが高く評価され、後にベネフィット・ワンとなる社内ベンチャー第1号として起業することになったのです。

従来のビジネスモデルを変革させた“ベネワン”の今後の動きについて

「IR情報|ベネフィット・ワン Benefit One」サイトページより

これまでのベネフィット・ワンは会員数の上昇に注力してきました。9~10年の時間軸の中で、一気に規模を拡大して会員数を10倍にしたいと考え、実行。その結果、同社は世界トップクラスの早さでサブスクをネットで行い、このビジネスモデルで収益を上げてきました。

しかし、ビジネスモデルを変更し、新たな形へ変化させようとしています。その背景には白石氏の性格、「飽き性でせっかち」と自身で分析を行うことが影響しているのかもしれません。新しいビジネスモデルとはどのようなものなのでしょうか。

給与天引きプラットフォームと白石氏の新たな挑戦

白石氏が取り組む新たな挑戦、それは「給与天引きプラットフォーム」です。

現在構想を行っているこのサービスは、会費を無料にすることで会員数を増やし、増えた会員へ同社の色々なサービスを最安値で給料の受容者に提供し、その条件として会社の給与天引きで決済をさせてもらう仕組みです。

この仕組みに変えることにより、企業側のコストダウンを図ることができます。また、全従業員分の電気、ガス、水道、家賃、携帯料金、保険など、色々な代金の決済をベネフィット・ワンが行うことで、決済手数料をサプライヤーから数%もらうことができるため、決済だけでも莫大な金額が入ってくるという設計です。

色々な代金の決済を行うことを予測していますが、その中で白石氏が最も注目しているのが、「保険と携帯電話」です。現在、保険と携帯電話は2~3割の手数料が代理店に流れています。加えて保険では、代理店手数料を利用者に還元することが禁止されているのが現在の法律です。これら法律の改正を働きかけ、実現できれば保険も携帯電話も安くすることが可能です。

さらに、この動きが可能であれば同社は手数料をとらない代理店になることができるため、その点をコンセプトにし、法律で守られている領域まで広げることにより、色々なものが割引で提供できると白石氏は考えています。アメリカのサブスクサービスとも交渉を行うなど白石氏の勢いは止まらず、新たな挑戦が始まる予感がします。

まとめ

今回は、福利厚生アウトソーシングを提供する株式会社ベネフィット・ワンと創設者白石徳生氏について調べてみました。

白石氏の学生時代からの影響や情報の活用、アイデアから生み出された同企業は今後もサービス業界と社会の課題を解決しながら、現代を大きく動かしていくことが予想されます。

今後のビジネス展開にも期待が寄せられます!

会社概要

株式会社ベネフィット・ワン
■所在地:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー37F
■設立:1996年
■代表者:代表取締役社長 白石 徳生
■売上高:383億6200万円(連結、2022年3月期)
■従業員数:1551名(2022年4月現在)

 

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