はじめに
新型コロナの影響で、留学生が日本に入国できないといったニュースがたびたび報じられています。外国人留学生在籍状況調査によると、2020年の外国人留学生数は279,597人でした。 私費外国人留学生生活実態調査によれば、46.2%が「日本で働く、もしくは日本企業に就職する」ことを留学の目的にしています。少子高齢社会に突入している日本にとって、留学生は貴重な人材の宝庫となる可能性があります。そんな中、留学生教育に力を入れているプレアシードジャパンが注目されています。
プレアシードジャパンはどんな会社?
プレアシードジャパン株式会社は、「日本で活躍できる外国人労働力の育成」「外国人を育成することができる日本人を育成すること」「外国人が活躍できる環境の提供」の3つをテーマに事業を展開している会社です。
学校運営支援が主な事業で、学校のグランドデザインを行い、社会と時代に求められている価値を提供できる学校となるようサポートします。特に留学生教育に注力しており、手がけている学校ではさまざまな国から留学生を受け入れ、グローバルで活躍できるように育成しています。
またそのほか、新規事業創出支援、M&A支援、人材育成支援なども事業としています。
プレアシードジャパンの経営理念
プレアシードジャパンは生産年齢人口の減少に直面する日本が、外国人留学生の育成で永続的に繁栄できるように、また外国人労働者の母国と日本の両方が豊かになれる社会を作るため、企業活動を行っています。 社名は〈プレジャー=喜び+ア=明日+シード=種〉を由来とし、「明日の未来に向けて喜びの種を育てる会社」という意味が込められています。
プレアシードジャパンの経営者は女性であり外国人でもあるChang Shan Ling氏
プレアシードジャパンの社長であるChang Shan Ling氏は、女性経営者であり外国人経営者でもあります。男女差や国籍の垣根を超えた自らをモデルとするように、多様性に富んだ人材の育成を「柔軟性」と「受容性」をキーワードに推進しています。
Chang Shan Ling氏はプレアシードジャパンの社長就任にあたっては、前代表が残した「一人一人の幸せから始まり、日本への貢献、国際貢献につながることを信じてプレアシードジャパンはますますの事業拡大を目指していきます。」という言葉を受け止め、真摯に日本の将来の労働力不足という社会課題解決に取り組んでいます。
プレアシードジャパンの事業の柱は専門学校の運営サポートと就労支援のためのイベント企画
プレアシードジャパンは、グループの専門学校の運営サポートと、就労支援のためのイベント企画を事業の柱としています。
人口減少社会で近年では留学生へのニーズが高まっているため、留学生教育に力を入れています。日本語能力に加え、日本の文化やビジネスマナー、日本人の価値観や規律を理解した人材であれば、留学生は日本企業で十分通用します。日本人よりハングリー精神があって、成長意欲の高い学生も多いので、企業からも有望視されています。
プレアシードジャパンがサポートする留学生は
プレアシードジャパンが運営サポートする専門学校に入学するのは、全国の日本語教育機関で学び、日本での就職を目指す留学生(短期留学や語学習得の学生は対象外)で、1年3カ月から2年の日本語学習期間を経ています。
入学対象の日本語能力は幅広く、N4(基本的な日本語を理解)~N2(日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解)レベルです。
日本では外国人人材や留学生を積極的に採用する企業はまだそれほど多くはありませんが、外国人人材の魅力を伝える、また独自の就職ガイダンスを行うなどして、留学生と企業をマッチングしています。 また留学生側も日本での就職活動や企業情報に関する情報が少なく、さらにはVISAに関する専門的な業務知識も必要なため、プレアシードジャパンが情報提供することで円滑な就職活動につなげています。
プレアシードジャパンの学生募集方法
プレアシードジャパンには、首都圏、主要都市圏にサポートを行っているグループ校があります。またグループ校は全国にあるほとんどの日本語教育機関とのネットワークを持っています。日本語教育機関には500校以上の法務省告示校(2016年現在)がありますが、そのうちの約8割程度の学校とつながりがあります。
学生を集めるため、1つひとつの日本語教育機関を訪問営業して、将来的に日本で就職を希望する留学生がいた場合は、グループ校を紹介する説明会を行っています。 その後、各グループ校などでオープンキャンパスを行い、入学意思を確認して、出願・入学につなげています。 ほかにもSNSを使ったグループ校の紹介も積極的に行っています。動画や写真などで魅力をアピールし、実績をリアルタイムで伝えることも行っています。
プレアシードジャパンが運営サポートする学校の学科・コースは
プレアシードジャパンが運営サポートする専門学校では、どのような学科・コースがあるのでしょうか。
・国際コミュニケーション学科・国際ビジネス学科
先進的な企業は優秀な人材であれば外国人・日本人を問わず採用し、積極的に自社のキャリアパスに載せていく動きを高めています。 入社後にできるだけ長く勤めるためは、その企業で認められる必要があります。日本人とコミュニケートできる外国人となるために、国際コミュニケーション学科・国際ビジネス学科が一番人気の学科となっています。
・観光学科
現在はコロナ禍で観光業自体が難しい状況になっていますが、日本は観光立国が国家戦略上の目標となっています。 インバウンド向けのサービスを提供できる人材は常に不足しており、語学力もあり日本語もできる外国人人材は、ホテルやサービス業、販売店などで根強いニーズがあります。
・ゲームコース
留学生向けだけではなく、日本の中・高校生向けにeスポーツのプロ選手を目指すゲームコースも開設されています。 プロ選手だけではなく、eスポーツを通して培ったPCスキル、コミュニケーションスキル、思考力をベースに、ICTやデザインの能力などを育成し、ゲーム業界を中心に人材を輩出するためのコースとなっています。
プレアシードジャパンが運営サポートする学校の評判は
プレアシードジャパンが運営サポートする専門学校は、日本語教育機関が選定する「日本語教師が学生に進めたい学校」として留学アワードに選出されています。 約2,800校の日本の専門学校のうち、上位10校として選出されました。
受賞理由には就職力の高さと、丁寧なコミュニケーション・学生指導が挙げられています。
まとめ
少子高齢社会の対策として、多様な人材として外国人留学生の日本での就職が注目されており、外国人留学生の教育と就職を支援するプレアシードジャパンが注目されています。 プレアシードジャパンはグループの専門学校の運営サポートと、就労支援のためのイベント企画を事業としており、柔軟性と受容性をキーワードに、日本の生産年齢人口減少問題、すなわち将来の労働力不足という社会課題と真摯に向き合っています。
プレアシードジャパン株式会社の企業概要
会社名:プレアシードジャパン株式会社
代表者名:Chang Shan Ling
事業内容:新規事業創出支援、学校経営・運営支援、M&A支援、人材育成支援